36歳独身サラリーマンのお金の話

36歳サラリーマン独男の資産形成

借金は二度とゴメンというお話

<奨学金を借りたこと>

 皆さんは借金をしたことがあるだろうか。私は大学院の学費を奨学金で賄った。無利子とはいえ、240万円という金額は、新卒の社会人にとっては大金だった。

 結果的に240万円を10年で無事返済した。1ヵ月に2万円ずつ返済すれば、1年で24万円、10年で240万円だ。新卒の時、残業なしの手取りが大体18万円ほどだった。そこから2万円はかなり大きかった。資産形成の大きな障害となったことは言うまでもない。

 借金の返済中は不安が付きまとった。大きなケガや病気で働けなくなったり、働いている会社が倒産したり、リストラされることがあれば、返済は一気に厳しくなる。個々人の状況に合わせて、借金は待ってくれない (もちろん交渉の余地があるものあるが、状況が厳しいことに変わりない)。特に利子があるものは遅れる分だけ、金額が膨れ上がるだろう。

 自分に何かあった際、貯金があれば返済が可能だろうが、なければ違うところから借りて返済。つまり借金を借金で返済するという最悪のループに入る。

 

<名称に惑わされない>

 借金には様々な名称がある。住宅ローン、奨学金、キャッシングなど...本質的には全て”借金”だ。名称によっては借金のイメージが和らぐかもしれないが、惑わされてはいけない。大切なことなので、もう一度言う。全て”借金”だ。当然、借りたお金は返さなければならない。自分の意志で借りたのだから。

 時折、「学生に借金を背負わせる奨学金は良くない」みたいな言説がSNSで見受けられるが、別に誰も借金を強制していない。自分に都合の良いことを言って、踏み倒すことは出来ない。借りた以上は返すしかない。

 

<時代は変わった>

 よく、「住宅ローンは良い借金」などという言説があるが、個人的には住宅ローンほど危険な借金はないと思っている。昔々の昭和は確かに「良い借金」だったのかもしれない。なぜなら、安定した終身雇用、年功序列の給与、充実した退職金など、昭和の良き文化があったからだ。だが令和では全く違う。段々と転職が当たり前になり、実力主義となり、退職金は年々削られている。それに加えて少子高齢化により、税金や社会保険料などは年々上がっており、今後も手取りは減る一方だろう。このような状況で、数千万円の借金は大きなリスクだと思う。

 仮に収入が下がったり、最悪ゼロになっても、賃貸なら「安い物件へ引っ越す」や「実家に帰る」という選択肢がある。だが、住宅ローンを借りてしまえば、どんな状況でも返すしかない。もし返せない場合、マイホームを売ることになる。それでも借金が残れば、貯金で返す。それでも返しきれなければ、待っているのは自己破産だろう。

 もちろん住宅ローン控除などもあり、お得になることもあるだろう。ローンを組む人を否定したいわけではない。ただ、昭和と令和ではリスクが異なってきていることは考えておいたほうが良いと思う。少なくとも、無理な借金額や返済プランは止めるべきだ。

 

<利子という無駄金>

 私の奨学金は、無利子だったが、住宅ローンやクレカのキャッシングなどは当然利子が付く。これは本来、一括なら払う必要がないお金だ。無駄金以外の何物でもない。毎月の返済額が少なかったり、返済期間が長いほど、利子は高くなる。

 投資では複利の力で資産が雪だるま式に大きくなるが、借金の利子はその逆だ。利子があると、借金は雪だるま式に大きくなる。特にクレカのキャッシングやリボ払いなどは、利子がバカ高いので、気づいたころにはとんでもない金額になっていることもある。

 

<借金は罰ゲーム>

 借金とは、身の丈に合わない買い物をした罰ゲームだと思っている。究極的なことを言えば、借金をしてまで購入する価値があるものなど、この世には存在しないとすら思っている。

 奨学金を返済してからは、実に清々しい気持ちで資産形成が出来ている。二度と借金はゴメンだ。これからも収入の範囲で、身の丈に合った生活をしていこうと思う。

 

本日はここまで。

ありがとうございました。